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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第149章 ◇第百四十八話◇命懸けの幸せを守るために走れ【女型の巨人編】


そこへ、両親もやってきて、私の腕を掴むと必死に懇願し始めた。

「、ルーカスさんの言う通りよ。あなたはここで結婚式を挙げるの。」
「お前は自分の幸せのために出来ることをしなさい。それがお前のためにー。」
「いい加減にしてッ!!!!!!!!」

自分でも驚くほどの怒鳴り声は、大広間を揺らしたんじゃないかと思うほどに大きく響いた。
騒がしかった貴族達も、思わず口を噤みシンと静まり返る。

「時間がないの!!今この時も私の大切な人達は命を懸けて戦ってんの!!
 私の幸せがどうとかねッ!!人の命に比べれば、クソほどどーーーーっだっていいわ!!
 そんなこともわかんないのかッ、クソ野郎共が!!」

私の剣幕が、シンと静まり返った式場に響く。
アルミンが小さな声で、口が悪くなったとかなんとか呟いていたれど、自分でも何を言ったかよく覚えていないし、口が悪かったならそれは仕方がない。
だって、人の命が懸かっているときに、自分さえよければいいとはもう、私は思いたくないからー。
調査兵団の兵士達に出会う前の自分にはもう、戻りたくない。
彼らは、数か月前の私の姿に違いなかった。

「よく言った。の言う通りじゃ。
 ルーカスくん、彼女の覚悟はもうとっくにわかってるはずじゃぞ。
 その手を放してあげなさい。」

思いがけず、やってきてくれたのはピクシス指令だった。
式に列席していて、私と同じようにアルミンの登場で世界の戦況を知った彼は、参謀の駐屯兵に王都の駐屯兵達に内門の死守、ストヘス区で戦う兵士達への加勢を指示するように命じた。

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