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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第141章 ◇第百四十話◇ウォール・ローゼ突破【女型の巨人編】


私がミケ分隊長を見つけたとき、見たこともない獣の巨人が彼の馬を掴み上げたのが見えた。
投げるー。
咄嗟の判断で、ミケ分隊長の元まで飛んで、そのまま勢いよくぶつかった。
その衝撃で屋根の上を2人で転がるすぐ横に、馬が落ちてきた。
あのままだったら、ミケ分隊長に直撃していたー。
そう思うと、今さらながら恐怖に震える。
あのときは、周囲の巨人の討伐と獣の巨人から逃げるので精一杯で、何かを考える余裕はなかったからー。

「アニ・レオンハートの同郷が新兵にいるのは分かったが、
 それなら、なぜウォール・ローゼは突破され、俺達は巨人に襲われてしまったんだ。」
「それはまた超大型巨人が壁を蹴破ったからじゃないですか?」
「まぁ、それも考えられる。他にも巨人化出来る人間がいる可能性もあるし
 彼らが超大型巨人と鎧の巨人と決まったわけではない。」
「彼らって誰ですか?」
「とにかく、そのライナーとベルトルトという新兵を早く見つけなければならない。」
「そうですね。アニはあの2人のことを心配してたし、一緒に故郷に帰りたいと言っていたから。
 2人が説得してくれれば、アニも分かってくれると思うんです。」
「…ちょっと待て。、お前はさっきから何を言ってる。」
「ん?だから、同郷の幼馴染が女型の巨人だって知ったら2人もショックだろうけど
 そこはなんとかグッと堪えて、人類の為、アニの為にも、情報を洗いざらい話すように
 説得してもらいましょう、って話です。」
「いや、分からんな。」
「何がですか?」
「俺は、アニ・レオンハートの同郷の新兵もまた、
 知性のある巨人である可能性が高いと思っている。」
「・・・・・へ?」
「そうか。今、漸く理解した。アニ・レオンハートの友人を連れてくるだけのつもりだったから
 は1人でつっこんできたんだな。地獄に。」

また、頭上からミケ分隊長のため息が聞こえた。
しかも、今度は特大だ。
ゆっくり、ゆっくり、ミケ分隊長の話を咀嚼していく。
そして、私から驚愕の声が発せられたのは、それから数分後だ。
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