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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第134章 ◇第百三十三話◇伏せられた作戦と女型の涙【女型の巨人編】


それが姿を現したのは、一瞬の出来事だった。
突然目の前に現れた女型の巨人、目が合ったと思ったときには、エルヴィン団長の指示が叫ばれていた。

「撃て!!」

巨人を捕獲するために生まれた兵器から、矢のついた無数のワイヤーが女型の巨人に向かって飛び出した。
咄嗟にうなじを守った女型の巨人だったが、その身体は無数のワイヤーで雁字搦めになっていた。
その先を女型の巨人に追いかけられていたらしいリヴァイ班の馬が駆け抜けていくのが遠くに見えた。

「今…、この巨人、うなじを、守ったんですか…?」
「あぁ、そうだよ。ソイツは、エレンと同じ。知性のある巨人だ。
 私達は、ソイツを捕まえるために、壁外の観光地にまで遥々やってきたんだ。」
「うそ…。」

自分の目でそれを直感したはずなのに、ハンジさんから言われても、信じられなかった。
エレンと同じように、巨人化出来る人間がいるなんてー。
ふと思ったことならあったかもしれないけど、それは本当に冗談の域を抜けなくてー。
いや、冗談だと思いたかったのかもしれない。
今も、嘘だと信じたいのだ。
まさか、人間が巨人になって、人間を殺そうとしているなんてー。

「よし!関節の固定完了!!」

下でワイヤーの確認をしていたモブリットさんが叫んだ。
とりあえず、人類の敵の捕獲には成功したようだ。
よかったー。
最悪な状況だけれど、良かったと思うしか、ないー。
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