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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第125章 ◇第百二十四話◇兵士達の結婚観【女型の巨人編】


良くも悪くも嘘を吐かない人だし、端正な横顔がお世辞を言ったようにも見えなかった。
緊張から解き放たれた私は、漸く食欲を取り戻す。
久しぶりに食べた自分の手料理は、調査兵団に入団する前によく食べていたそのままだった。

「の母親の味に似てるな。」
「母に教わりましたから。」

リヴァイ兵長と母の料理のことを話していると、ハンジさんとモブリットさんも会話に加わった。
ストヘス区の実家に2人で泊まったことを知っている2人は、どんなものを食べたのか、リヴァイ兵長は家族と仲良くできたのか、と興味津々に聞いてくる。
それに、リヴァイ兵長が面倒くさそうに答えているのが、なんだかほのぼのとしていて楽しい。
普段とは違う雰囲気だから余計なのか、仲間とこうしてワイワイとお喋りをしながら食事をとるのは良いものだなと改めて思う。

「のご両親もリヴァイのこと気に入ってくれるなんてなぁ。
 むしろ、私は2人のキューピッドっていうことにー。」
「それはなりませんよ、ハンジさん。
 あなたが驚きの嘘をのご両親にしてる隣で
 僕がどれだけ恐怖に慄いたかわかりますか。」
「だって、誰もが知ってる男が相手の方が、ご両親も安心するかと思ってさ。
 リヴァイなら、娘を残して死ぬ男とも思われないだろうしさ。」
「あぁ、それでリヴァイ兵長だったんですねっ。 
 私もまさか嘘の結婚相手がリヴァイ兵長だとは思わなかったので、ビックリしました。」
「でもさ、もう本当に付き合ってるんだし、ご両親にもそろそろ言ってもいいんじゃないかい?
 やっぱり、私は調査兵として壁外に行くことは伝えておくのが良いと思うんだ。
 な?リヴァイだって、その方がいいと思うだろう?」

前にも聞いたことのあるハンジさんのセリフで、楽しかった雰囲気が少しだけ変わる。
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