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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第120章 ◇第百十九話◇心配してくれる人達を怒らせた【女型の巨人編】


だってー。

「でも、もう、ルーカスは諦めたと思いますよ。」
「分からないだろ、そんなの。」
「大丈夫です。だって、あの後すぐの壁外任務で私が生きて帰ったら
 もう諦めるって言ってくれましたから。」
「は?」
「だから、あのとき、リヴァイ兵長の英雄の新聞記事出すようにお願いした時に
 交換条件として出されたんです。次の壁外任務で私が生きて帰ったら諦めるけど、
 もし、私が死んだら調査兵団を潰すって。で、私、生きて帰ったんで。」

自慢気にニッと笑った。
それなのに、ハンジさんは、呆然とした顔をしていて、それが次第に青い顔に変わって、最終的に沸騰したみたいに真っ赤になってー。

「~~~~~ッ!!!!!
 どうして、そんな大事なことをずっと黙ってたんだッ!?!?!?」

ハンジさんが、デスクを両手でバンッと叩いた。
マズい、すごく怒っている。怒っていらっしゃる。

「えっと…、必要ないと…、判断しました…。」
「勝手にするなッ!!!」
「ヒーーッ!ごめんなさいっ!!」

猛烈に怒り狂うハンジさんに、私は必死に頭を下げる。
そこへ、仕事を頼まれていたモブリットさんがやってきて、助けてもらえるかと思ったらー。

「聞いてくれよ!!モブリット!! 
 ったら、かくかくしかじかでッ!!!!」

怒り狂う理由を早口で捲し立てたハンジさんの話を、モブリットさんはすぐに理解した。
そしてー。

「ッ!!!どうしてそんな大事なことを黙ってたんだッ!?!?!?」

全く同じセリフで、全く同じ顔で、猛烈に怒鳴られた。
モブリットさんも、怒ることがあるらしいー。

「聞いてるのかッ!?」
「はぃぃぃぃぃぃッ!!!」

普段、穏やかな人ほど怒ると怖いというのは、本当の話だ。




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