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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第119章 ◇第百十八話◇デート【女型の巨人編】


「機嫌がいいな。」

隣を歩く私を見るリヴァイ兵長の目が優しくて、少し恥ずかしくなる。
でも、機嫌が良くなるのも自然なことだ。
これで、平静を装うなんて出来ない。
だってー。

「だって、初めてのデートですよ。嬉しいんです。」

ハニかみながら言えば、リヴァイ兵長が私の髪をクシャリと撫でた。
朝、時間をかけて整えた髪だと知っているはずなのに。
でも、嬉しいからそれも許そう。
幸せという名前の砂糖をたっぷりかけたお菓子の世界を歩いているみたいな、そんな気分だ。
無意識にスキップになって、すれ違った子供に不思議そうに見られてしまった。

「初めてリヴァイ兵長とトロスト区を歩いたのが、すごく昔な気がします。」
「あぁ、そうだな。」

巨人に踏み荒らされたトロスト区の街並みは相変わらずで、人々が必死に今を生きている。
あのときのままだ。
壁外任務に一緒に行くことになったリヴァイ兵長と交流を深めるようにハンジさんから指示され、不本意なままで一緒にトロスト区を出た。
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