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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第96章 ◇第九十五話◇果たし状【恋の行方編】


しばらく待っていると、ハンジさんが息を吸った。そして、口を開く。

「…何か、策はあるのかい。」
「だから、私は、ハンジさんのところに来たんですよ。」

言いながら、私は、超硬質スチールを立体起動装置の鞘に戻した。
ゆっくりとハンジさんが振り返る。そして、首を傾げた。

「だから?」
「ハンジさん、頭がいいから。何かいい案を考えてくれるかなって。」
「…もしかして、君は何の策もなくあの男に手紙を出したのか。」
「どうしようもなかったら、土下座でもしようかなって思ってました。
 最悪、裸で王都一周するとか、罰ゲームで許してもらおうとかいろいろ…。」
「君ってやつは、本当に…。」

ハンジさんが、頭を抱えて大きくため息を吐いた。
そして、そのまま、堪えられないとばかりに吹き出すと、お腹を抱えて笑い出す。
ひと通り笑い終えた後、ハンジさんはデスクに肘をつき、両手を組むとニヤリと口元を歪めた。

「よし、考えようじゃないか。
 人類最強の騎士とじゃじゃ馬姫が、史上最悪の悪魔王子に勝つ策をね。」
「はいっ!!」

私は笑顔で敬礼する。
負ける気は、しなかった。
だって、よく言うでしょう?
愛は勝つってー。
私には、リヴァイ兵長がついてるから、敵が巨人だろうが悪魔だろうが、何も怖くないー。
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