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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第93章 ◇第九十二話◇美しい世界を貴方と生きる【恋の行方編】


「ねぇ、リヴァイ兵長、教えてください…。
 私のこと、好き…?」

想いが溢れて、止まらなくなって、涙になった。
震える声が、どれくらい、リヴァイ兵長に届いたか、分からない。
でもー。
優しい手が、私の頬に触れる。涙を拭ってくれて、涙で揺れていたリヴァイ兵長の顔が良く見える。
優しく、私を見つめてくれる、瞳がー。

「あぁ。のためなら死んでもいいくらい、愛してるー。」

リヴァイ兵長の優しい手を頬に添えられ、運命に惹かれあうように、嘘ばかりを吐き続けた唇が、漸く重なる。
もう何度目のキスだろう。
でも、こんなに幸せなのは、初めてで、閉じた瞳から、温かい涙が零れた。
愛してるー。
リヴァイ兵長からそんな風に言ってもらえたらどんなに幸せだろう。
何度も眠りに着く前に想像した夢が叶った今、私は想像を遥かに超えた幸せの中を生きていた。
心から愛おしい人から聞くその言葉が、こんなにも胸を震わせるなんて、リヴァイ兵長に出逢わなければ知らずにいたのだろう。
この世界を、私は愛している。
愛おしい人と出逢わせてくれたこの世界を、私は初めて、心から美しいと思えた。
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