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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第89章 ◇第八十八話◇ほんのひとときのハッピーエンド【恋の行方編】


「~、リヴァイは薬飲んだ~?」

開いた扉から、ハンジが入ってきた。
だが、あっという間に夢の世界に入ってしまったが気づくことはない。
ベッドの上で、仲良く並んで座って眠るリヴァイとの寝顔に気づいて、ハンジは驚いた顔をした後、クスリと笑う。

「はいるか?ナナバが探してー。」
「しー。今、2人とも寝てるから。」

ハンジに口の前に指を立てられ、ミケは口を閉じてから、思わずベッドが見えるように部屋をを覗き込んでしまう。

「…ナナバには、見つからなかったと言っておこう。」
「ありがとう。助かるよ。
 リヴァイももきっと、夜はよく眠れないんだろうから。」
「そうだな。」

これから、きっと2人にはとてもツラい日々が待っている。
だから今だけ、この扉の向こうで過ごせる今だけは、そっとしてあげたい。
幸せを、少しでも長く、感じていられるようにー。
ハンジは、そっと、扉を閉めた。
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