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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第70章 ◇第六十九話◇彼女の王子様は誰?【恋の行方編】


「ねぇっ!を見てない!?」

血相を変えたハンジの様子に、アルミンとジャンは思わず一歩引いた。
そして、お互いに顔を見合わせた後、先に答えてくれたのはアルミンだった。

「午後の授業の前に、髪留めを買いに行くって出かけて行きましたよ。」
「髪留め?」
「テュランと広場で遊んでたら髪留めを壊されてしまったらしくて、
 新しいのが欲しいからって。まだ帰ってないんですか?」

アルミンも空を見上げた後、心配そうな顔をする。

「うわぁ…、どうしよう、どうしよう、ナナバっ!!」

ハンジが泣きそうな顔をして、ナナバの両肩を掴んだ。
少し考えるような顔をして、ナナバはアルミンに訊ねる。

「テュランも一緒に買い物に行ったのかい?」
「いえ…、1人だったと思いますけど。」
「じゃあ、なんでテュランがいないんだ?」

ナナバは新たな疑問を持ってしまったようで、しきりに首を傾げだす。
そこに、ジャンが新たな情報をくれた。

「あの、俺、午後の授業の後にさんを見ましたよ。
 テュランも一緒でした。」
「えっ!?どこでっ!?」
「忘れ物取りに行ったときだったので、宿舎の前です。
 テュランも一緒だから、どこに行くんですかって聞いたら、
 ウォール・ローゼの草原に散歩に行くって言ってました。」
「ウォール・ローゼ?だって、は許可証持ってないんだろ、ハンジ?」
「あぁ、エルヴィンに禁止令だされたから渡してない。」
「じゃあ、どうしてですかね?」
「あー、それも、俺、聞きましたよ。なんか、一緒に行ってくれる人が
 持ってるから自分は要らないんだって言ってました。」
 
ジャンの話を聞いたハンジとナナバから、サーッと血の気が引いていくのが見ていて分かった。
通行許可証を持ってる人って誰だろうー。
ペトラは首を傾げて、心当たりのある人物を思い浮かべる。
まずは、エルヴィン団長。分隊長クラスも出張が多いから持っているはずだ。
それとー。

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