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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第69章 ◇第六十八話◇懐かしい腕【恋の行方編】


「汚い手で触るな。」

低い男の人の声ー。
リーダーの男の肩を掴んだ誰かの顔は、リーダーの男の身体に隠れて見えなかった。
でも、聞いたことのある声だー、そう思った瞬間には、驚いて振り向いたリーダー格の男が思いっきり殴り飛ばされていた。

「この野郎ッ!何しやがるんだっ!!」
「てめぇ、俺達がぶっ飛ばしてやるっ!!」

リーダーを殴り飛ばされた2人が、顔を真っ赤にして怒り出した。
でも、そんな2人もあっという間に地面に落とされてしまった。
どうして、彼がこんなところにー。
頭の中にそんな疑問が浮かばなかったわけではない。
でも、これでもう助かったのだと安心した身体から、力が抜けていった。
地面に落ちる前に、私を抱きとめてくれたのも彼だった。
優しい腕の中は、とても懐かしい香りがした。

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