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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第68章 ◇第六十七話◇シュトレンと恋心【恋の行方編】


部下もどきとは何だろう————。
一瞬そう思ったが、すぐに意味を理解した。
初めてこの店に来たときは、私はまだ入団テスト前で仮調査兵のようなものだった。
だから、私のことを訊かれたリヴァイ兵長が適当に部下もどきとでも言ったのだろう。
的を得た言い方が少し可笑しくて、私はクスリと笑う。

「違いますよ~。もう部下もどきじゃなくて、
 ただの部下に出世したんですよっ。」
「おぉっ、すげぇじゃねぇかっ。も調査兵かっ。
 頑張れよっ!」

敬礼で出世の報告をした私に、店主は祝いだと言って自分の分の紅茶の葉を割引きしてもらえた。
最高にラッキーだ。
贈り物用の綺麗な袋に入ったお菓子を受け取った私は、ご機嫌で店を出る。

「あれ?リヴァイ兵長?」

店を出たところで、リヴァイ兵長がついてきていなかったことに気がついた。
扉から一歩入って店内を覗くと、リヴァイ兵長がレジカウンターで何かを買っていた。
紅茶の銘柄と睨めっこしていたし、欲しい紅茶の葉でもあったのかもしれない。
私はまた店の外に出て、扉の近くで待つことにした。
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