• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第41章 ◇第四十話◇それぞれの眠れない夜【調査兵団入団編】


「お前は、偉いな。」

リヴァイがペトラの頭に手を乗せ、そっと撫でた。
思いも寄らない彼の優しい行動に驚いたペトラだったけれど、嬉しいというよりも、なんだか切ない気持ちになった。
だって、顔を上げて見たリヴァイの表情が、とても切なそうだったから。
自分の頭に乗せられた彼の手を伝わって、彼の気持ちが乗り移ったようだった。
もう一度、のことを頼むと告げて、リヴァイは去っていった。
いつもは堂々として大きく見える背中が、どんどん小さくなっていく。
ペトラのことを偉いと言ったリヴァイは、自分の何を偉くないと思っているのだろうー。
それは、自分は出来る限りには近づかず、そばにいてやろうとはしないことに関係しているのだろうか。
苦しくなって、ペトラは自分のシャツの胸元を握りしめた。
/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp