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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第33章 ◇第三十二話◇報告【調査兵団入団編】


私が奇行種の方へ向かってすぐ、異常を察知して右翼へと向かっていたミケ分隊長はルル達と合流したようだった。
ミケ分隊長は、最初に上がった紫色の煙弾を見て、右翼索敵の心配はしたが、そこを担当しているのが自分の分隊のベテラン兵士だったことを思い出したため、彼らに任せることに決めたらしい。
だが、その直後に黄色の作戦遂行不能の煙弾が続き、さらに巨人の匂いが後方に移動しているのに気づき、彼らに異常が起きていることを理解し急いで右翼へ向かったということだった。
仲間を信じるという判断が間違いだった、と後悔するのはとてもつらいことだ。
ミケ分隊長も、彼らを信じなければよかったなんて思っていない。
ただ、悔しいのだ。自分の判断が彼らを死なせてしまったと、自分を責めることしか出来ない現実が。
ここにいる上官達は全員が5年以上の経験があるベテラン兵士だ。
長い間、調査兵として生きてきた彼らは、一体幾つのツラい経験を越えてきたのだろう。
そして、あとどれくらいそんなことを経験すれば、この死ぬよりもツラい苦しみから解放されるのだろう。

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