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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第3章 ◇第二話◇不本意な兵士達の戦い【調査兵団入団編】


立体起動装置と超硬質スチールを用いて、巨人を倒し、母親と少女を助けたことで、非番の駐屯兵団の兵士だと思われているようだ。
恐ろしい勘違いだ。すぐに、誤解を解かなければ―。

「違います!私は駐屯兵団の兵士じゃありません!」
「はて?」
「お前、ピクシス司令を前にして何言ってんだ!」
「だって、違うんです!私はただの民間人なんです。」
「そんなわけないだろう!民間人がどうやって、立体起動装置と超硬質スチールを使いこなせるっていうんだ!」
「それは、仕事場で使い方を聞いたことがあったからです。」
「巨人が怖かったのは分かるが、敵前逃亡は死罪に当たるんだぞ!
 しかも、嘘までついて、逃げようとするなんて!!
 -すみません、ピクシス司令。こいつにはおれから言って聞かせるので、ご勘弁ください。」

巨人を目の前にしてしまって混乱しているのだ―、と主張し、馬耳東風の兵士は、私の話を全く聞いてくれないどころか、無理やり頭を下げさせられた。

「アンタは本当に兵士かい?」

無理やり頭を下げさせられている私に、ピクシス司令が訊ねる。
私の主張を聞き入れ、本当に兵士かどうかを確かめようとしているのだろうか。
それとも、この回答次第では、敵前逃亡の兵士とみなして死罪とさせられてしまうのだろうか。
何と答えるのが正しいのか考えあぐねていると、ドォォォンと轟音が響いた。
驚いて音がした方を見れば、巨人が倒されたときに出てきたような蒸気が上がっていた。
それも、壁内で―。


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