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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第168章 エピローグ


真っ白いウェディングドレスに身を包んだは、まるで天使が舞い降りたように美しかった。
天使を守るように細い腰に手をまわすリヴァイは、白いタキシードに着替えた騎士のようだと思ったのは、がいつもいつかは私だけの騎士と結婚したいと言っていたからだろうか。
神父に扮したピクシスの言葉で、永遠の愛を誓い、キスをー。
唇が重なると、の頬を涙が伝う。
美しいその光景が、参列者の胸を打つ。
リヴァイとの幸せを、彼らはずっと待っていた気がする。
ずっとずっと長い間、願っていた気がするのだー。
恙無く式が終わった後、みんなで歩いてパーティー会場になる家へと戻る予定だったのだが、自由な新郎新婦がまた海へ行きたいと言い出した。
今度はみんなで一緒に、海が見たいのだそうだ。
食事の準備があるからと母親2人は家へ戻ったが、それ以外の全員で海へ向かった。
最初は、お腹が空いたから早くパーティーをしようと言っていたサシャとイザベルも、海が見えてくるとテンションが上がったのか急に走り出した。
雲ひとつない今日は、いつもよりも余計に海と空の境界線が曖昧だった。

「よし、俺達も行くぞ。」
「えっ!?」

リヴァイがを横抱きに抱えて走り出す。
それに続いて、ファーランやハンジ、ゲルガー達も海へ走った。
勢いよく海に入れば、お洒落に着飾った足元はあっという間に海水で濡れた。
だがそれなんて可愛いもので、イザベルやエレン達は、頭から海水をかけあって遊び出していた。
そしてそれは、普段は大人のハンジ達だって同じことだったー。
だが、さすがにウェディングドレスを濡らすわけにはいかないと思ったのか、リヴァイはずっとを腕に抱えていた。
そのすぐそばでは、調子に乗ったライナーが、アニをびしょ濡れにしてしまった。
死が頭を過ったらしいライナーが逃げ、鬼のような顔をしたアニが追いかける。
それを、アニに恋しているベルトルトが羨ましそうに見ている。
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