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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第168章 エピローグ


そこへ、式場となる教会で準備をしていたペトラとオルオ、エルド、グンタが戻って来た。
そろそろ準備が終わるので、主役の2人を先に呼びに来たということらしいのだがー。

「さっき、ドレスとタキシードに着替えると教会に連れて行ったんじゃなかったか。」
「それからこっちには戻って来てないぞ。」

リコとイアンが、ペトラ達に教えてやる。
だが、2人は着替えが終わるとすぐに教会を出て行ってしまったというのだ。
どこへ行ったのだろうと首を傾げる友人達だったけれど、付き合いの深いアニとファーラン、イザベルには大方の見当がついていた。
いや、もう何処にいるのかハッキリと分かっていた。

「どうせまたあそこだね。」

ドレスで行くような場所ではないのにー、とアニからため息が漏れる。
ウェディングドレスを選ぶのにも付き合わされて、何回も何回も試着して漸く決めたあのドレスが、砂で汚れていたら許さない。

「俺が呼んでくるから、お前ら先に教会行っててくれよ。」
「俺が先に行くーっ!!」

ファーランの肩を押して、イザベルが家を飛び出した。
せっかく兄貴分が似合わないことをして買ってくれたお洒落なワンピースを着ているというのに、おしとやかな振る舞いどころか、誰よりも騒いでは腹が減ったとつまみ食いばかりして、見た目ばかりは女の子らしくなっても、していることはいつもと何も変わらない。
初めて出来た女友達のヒストリアが可愛らしくセットしてくれた髪も式が始まる前にボロボロになってしまいそうだ。
ファーランは苦笑しながらも、イザベルの背中をのんびりと歩いて追いかける。
そして、主役のくせに誰よりも自由にしている親友達を迎えに行くため、海へと向かったー。
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