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【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第161章 ◇第百六十話◇起死回生の作戦【運命の決戦編】


エルヴィン団長の作戦は、リヴァイ兵長に伝わり、そして、それは精鋭兵達にも説明された。
それは、騎馬特攻を囮とした獣の巨人襲撃作戦だった。
ここに残っている精鋭兵達と新兵達が囮になり、一気に馬に乗って獣の巨人に特攻していく間に、リヴァイ兵長と私が獣の巨人の周りに立っている巨人を討伐しながら近づき左右から挟み撃ちにして倒してしまおうという作戦だ。
精鋭兵達はまだしも、新兵達を鼓舞するためにも、エルヴィン団長は騎馬特攻の先頭を走ることになった。
ほぼ確実に死ぬ位置だ。
だから、それしかないと分かっていても精鋭兵達は、なかなかOKを出せなかったー。
他に何か方法はないのかー。
精鋭兵達が躊躇しているうちに、7m級の巨人もこちらに向かって来だした。
建物の陰に隠れている私達を誘き出そうと獣の巨人が考えたのだろう。
動くなら、早くしないといけない。
エルヴィン団長の作戦がうまくいくうちにー。
でも、私は気づいてしまったー。
あぁ、どうしてだろう。気づいてしまったー。

「エルド、ナイフ持ってたよね?貸してくれる?」
「…?あぁ、いいが。それをどうする気だ。」
「ヘアカット。」
「はぁ?」

こんな時に何を言っているんだという顔をしたエルドだったけれど、私にナイフを渡してくれた。
それを持って、私はエルヴィン団長とリヴァイ兵長の元へ向かった。
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