• テキストサイズ

【リヴァイ】いつか地平線を眺めるなら【進撃の巨人】

第18章 ◇第十七話◇歓迎会【調査兵団入団編】


全ての席を歩き回り、私はハンジさんの席に戻ってきた。
他の人達との交流を深めておいで、とハンジさんはよく言うけれど、ハンジ班の人達とちゃんと会うのは、実はこれが初めてだったりする。
ハンジ班に配属はされたが、毎日毎日、体力作りや訓練ばかりしていて、班行動をする時間はなかったせいだ。
きちんとした任務の場の前に、こうしてハンジさんの分隊の人達と自己紹介をする機会が出来たことについては、歓迎会があって本当に良かったと思う。

「私の名前はモブリット。ハンジ分隊長の下で副隊長をさせてもらっている。
 君がまだ調査兵団に来る前にも会ったことがあるんだけど、覚えてるかい?」

ハンジ分隊長の右腕であるモブリットさんのことなら、知っていた。
会ったことがあることも、もちろん覚えている。

「私を超硬質スチールで殺そうとした人ですよね?」
「え!?」

にこやかな笑顔の私に、モブリットさんは心底驚いた顔をした。
何か事情があったということは察しがついていると思われるハンジ班の人達に、人殺しかとからかわれて、必死に言い訳していて、面白い。
隣から、ナナバさんの「趣味が悪いね」という声がした。
そういえば、さっきエルドさんにも同じことを言われた。そして、今のナナバさんは、さっきのエルドさんと似たような顔をしている。

「兵士ってお堅くて、つまんない人達ばっかりだと思ってました。」
「それは心外だな、。
 少なくとも調査兵団ではそんなやつ、探す方が難しいだろうよ。」
「そうみたいですね。」

ゲルガーさんの言葉に大きく頷き、私はおかしそうに笑う。
/ 1058ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp