第1章 an encounterー出会いー
あぁ……何故、
何故こんなことになってしまったのだろうか……
私は1人、思いに浸る…。
「ハァハァ……ハァハァ……」
まだ、巨人の襲撃をうける2年前
1人の少女が、ある男から逃げていた
(誰か……誰か助けて……!!)
それは、約2時間前のこと
「お母さん!遊びに行ってくるね!」
元気な声でそう言ったのは、ラル・フローレン
8歳の女の子だ
「いってらっしゃい、ラル。」
ラルの母も笑顔で見送る
しかし、次は険しい顔をしてラルの母は言った
「でも、ラル。絶対に地下街には近づかないこと!」
「わかってるよ~」
早く遊びに行きたいのか、母の注意も流すラル