第2章 reopen -再開-
そして、ラルは涙を拭ってこう言った
「リヴァイは強いから、いつかね、"人類最強"とか言われるようになってさ。リヴァイは私たち、人類の希望になるよ!」
そう言える根拠はどこにあるのかわからないが、ラルはそうハッキリ言った
「あぁ。」
「そしてね……」
その後、リヴァイは調査兵団に入り、壁外調査にも行った。リヴァイはエルヴィンの期待通り、戦力になった。
巧みに立体起動を使い、巨人を次々に倒していった
そしてラルの言葉通り、リヴァイは"人類最強"と言われるようになったのでした。
手紙も本当に毎日書いているのか、毎日届く。1日に数枚届く日もある。それは壁外調査のある前日が多く、どれも心配してる。という内容が多かった
壁外調査も何もない日は、何も関係ないラルの日常が書かれている手紙も届く
そんな手紙をリヴァイは楽しみにしていた。忙しくない日は、たまにラルに手紙の返事を書く
と言っても、ラルからの手紙の隅のほうに一言書くだけだが、ラルはそれだけでも嬉しかった
そんなある日、リヴァイはあのときのことを思い出して、フッと笑った
あのとき、リヴァイが調査兵団に入ると決めて、ラルが死なないで。と、言ったあのとき、
ラルはこうも言った
「そしてね、私も調査兵団に入団して、強くなって、リヴァイと背中を合わせて戦うようになるから!」
「クソガキが、クソ生意気なこと言いやがって」
そう悪態をつくものの、どこか嬉しそうなリヴァイ
そしてラルもヘヘッと笑った
ラルの今日届いた手紙を見て、リヴァイは呟いた
「お前が調査兵団に入って、俺と背中を合わせて戦えれるようになるまで、生きててやるよ
だから、早く来い」
お前は俺が守ってやる。だから安心して調査兵団に入団しろ。ラル……。