第1章 an encounterー出会いー
そして、その足音はリヴァイに近づく
コツッ
足音がリヴァイの前で止まり、リヴァイは誰だ?と顔を見上げる
「チッ…てめぇか……」
「私じゃ悪かったかな?」
その人物を確認したリヴァイは、舌打ちをしたあと、嫌そうな顔をした
そして、彼はリヴァイの腕をとり、自分の肩に回してリヴァイを支える
「余計な世話だ」
リヴァイは彼の力を借りたくないのか、拒むが彼は離そうとはしない
「地下街でも有名なゴロツキの君にこんな姿をさせるなんて、たいしたものだ」
「チッ…少し油断しただけだ」
「あの子を守っていたからかな?」
「見てたのか……」
「少しね」
「チッ…やっぱてめぇは性格わりぃな。エルヴィン」
「そう言ってくれるな、リヴァイ」
彼の名はエルヴィン・スミス
調査兵団に所属しており、リヴァイを調査兵団に勧誘している
「惚れたか?」
エルヴィンがいきなり変なことを聞いてきて、リヴァイは一瞬顔をしかめる
「あんなガキに誰が惚れるかよ」
惚れている訳じゃない。でも、なんでラルを俺は助けたんだ?
わかんねぇ。