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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第9章 うそ…でしょ…



「轟くん、僕らももっとパトロールを強化しないとね!」

「そうだな、いつも緑谷と二人で回ってたけどこれからは範囲を広げてヴィラン逮捕率を上げてかなきゃいけねぇから個々でパトロールに行った方が良いかもな」

「うん、それと私服パトロールを実施してみるのも良いかも知れない。」

「囮捜査ってことか」

「そういう事!男女問わず声かけてきてキスをして個性を使ってくるのならヒーローだって気取られない方が逮捕しやすいと思うんだ!」

「なるほどな…じゃあ、ここを出てからのパトロールで早速実施してみるか。それと俺達どっちかがターゲットになった場合犯人に発信器を仕掛けよう。」

「了解!捕まえるのはターゲットにならなかった方の役目だね」

俺は緑谷の意見を受け入れて囮捜査を決行することにした。

爆心地ヒーロー事務所を出て緑谷と別々の方向からパトロールに向かってまず最初に俺は最寄りのショッピングモールに入って服とウィッグを調達した

服は白のVネックシャツに黒ストライプのジャケットと比較的きれいめな服装にしてウィッグは左目が隠れるアシンメトリーな前髪の黒髪ウィッグ、ついでにグレーベースのスクエアフレームの伊達眼鏡も調達した

どこからどう見てもショートだとは思われない格好で店を出る。
ヴィラン出現率が高いのは人通りの多いところだと睨んでとりあえずは隣駅辺りまで歩く

パトロール中、キス魔ヴィランらしき男がいないか気を張っていたが大通りにも狭い路地裏にもそれらしき男はいない

とうとう男を見つけることができないまま、隣の凝山駅までついた。

凝山駅の駅地下の洋服売り場を物色するフリをしながら警戒していると後ろから声をかけられた。

「あの〜すみません。JR新凝山駅までどう行ったら良いか教えてもらえませんか?」

後ろを振り返ると、年齢不詳の中肉中背の黒ずくめの男…
媚薬の個性のヴィランだ…

「はい、JR新凝山駅ならこの通りを真っ直ぐ行くと右側にウニクロがあるからそこを右に曲がって少し行くと北1番出口が左側にあるんでその階段を登ればすぐです」

「ご親切にありがとうございます。これはお礼です」

と言って男は俺のパーソナルスペースにスッと入り込み顔を近づける。甘い匂いがしてその匂いを嗅いだ瞬間俺はその場に縫い止められたように動けなくなり気付いたらその男にキスをされていた
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