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【ヒロアカ 】変態に好かれても良いことなんてない!【轟焦凍】

第7章 轟家軟禁生活〜2日目〜



朝、私は肌寒さで目を覚ます。

『っ…はっしょん!』

3月の半ばだと言うのに今日はとても寒い。
そろそろ桜が咲く季節のはずなのに部屋の窓から外を見ると雪が降っていた。

『雪!…通りで寒いわけだわ』

昨日のような咳や頭痛は無くなっているが、病み上がりだからあまり油断はできない。

私は体温計を探すがこの私一色の趣味悪い部屋には体温計なんてものは無く、部屋の外に出て私の布団の敷いてある部屋まで戻った

「あ、柚川さんおはよう!」

緑谷さんが私に声をかけてきた。

『おはようございます』

「夜布団に戻らなかったけど、どうしたの?」

『あ、うん…ちょっとトイレ行こうとしたら迷っちゃって…結局廊下で寝ちゃったんだ』

「体調悪いんでしょ?ちゃんと布団で寝なきゃダメだよ」

『はい、すみません…でもおかげさまで咳と鼻水と頭痛は完治しました。』

「なら良かった…今日は寒いからちゃんとあったかくしててね」

緑谷さんの布団の横から轟社長が起きた

「…はよ」

「おはよう轟くん」

『…おはよう、ございます』

「雪乃具合はどうだ?」

『おかげさまで昨日よりは良くなりました』

「そうか、念の為体温計で熱測っておけよ」

そう言うと轟社長は棚の中から体温計を取り出して私に渡す、それを受け取って体温を測ると…

ピピピピ…

『…38度』

「もう一日うちで療養だな」

「廊下で寝たりするから熱下がらなかったんだね」

『うぅ…早く轟家から出たい』

布団に突っ伏して落ち込んでいると緑谷さんが

「元気出して、今日お休みだから僕も柚川さんと一緒にこの家に残るからさ」

『緑谷さぁあん…』

泣きながら緑谷さんに抱きつくと緑谷さんはよしよしと言って私の髪を撫でる。

轟社長はいつもみたいに緑谷さんを睨んだりせず、自分の携帯画面を眺めている。

「緑谷、休みだと言ってるとこ悪いがこの近くにヴィランが出現してる。うちのサイドキック達も何人か行ってるが苦戦中らしい
お前ならすぐに片付けれるだろ?行ってきてくれ」

「え"?」

「行くよな?ヒーローなんだから、それにこれは社長命令だ」

「…はい」

『緑谷さぁあん!?』

「ごめんね、柚川さん!すぐ帰るから」

緑谷さんはそう告げると風呂場の脱衣所で着替えてすぐ現場に向かった
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