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[おそ松さん]海賊になったカラ松

第1章 異世界へ


木に縛りつけられたカラ松は、兄弟たちから物を投げつけられ、石臼が頭に当たり、意識を失った。

チビ太はカラ松を下ろそうとしたが

「え………えええええええええ?!」

カラ松の姿が消えてしまった。

「あ、あわわわわ!!てやんでぇ、バーロー!チキショー!」

チビ太はそそくさと、その場から退散した。


「ん?何だ、こいつ。どこから来た?」

「どうした?」

「船長。いきなりこいつが現れたんです」

「怪我をしてるな。医務室に運んでやれ。頭打ってるみたいだから、あまり頭を動かさんようにな」

「アイアイサー!」

医務室に寝かされたカラ松は、船長直々に手当てを受けた。

「ひどいことしやがる。死んでもおかしくないぞ」

カラ松の顔を見て、船長は驚く。

「……まさか、そんな馬鹿な…。他人の空似だ…」

自分を落ち着かせ、航海士に告げた。

「船を港につけろ。頭打ってるから、動かさない方がいいだろう」

「アイアイサー」

船は近くの港につけられた。

「よし。あいつが意識を取り戻すまで、ここで待機だ。買い出しに行くなり、好きにしろ」

「アイアイサー!」

「船長はどうするんですか?」

「もう少し、あいつの側にいるさ。目覚めた時に誰もいないのは、不安だろ」

「分かりました!」

船長は医務室に戻り、カラ松の側に腰かけた。

「う………」

「お、意識が戻ったか。よかった」

「ここは……?」

「あたしの船さ」

ガバッと起き上がろうとするも、

「いっててて…」

「急に起き上がるな。あんた、ひどい怪我だったんだ」

「ああ…。兄弟に色々ぶつけられて、それで…」

「兄弟?!兄弟がやったのか?!何て兄弟だ!殺す気だったのか?!」

するとカラ松は、泣き出した。

「俺は、いらない存在なのか…?!六つ子は6人で一人じゃなかったのか?!」

「あんた、六つ子なのか?!て言うか、びーびー泣くんじゃないよ!大人だろ?!しっかりしな!」

そのうち他の連中が帰って来た。

「船長、戻りました!」

その連中を見たカラ松は、驚いた。

「十四松?!チョロ松も!なぜここにいるんだ?!」

「……!!こんなこともあるのか。俺はチョロ松じゃなく、チョロカンだ」

「ほいほいほーい!ジュウシアム!」

「トドクスだよ」

「…イチアル」

「オソワズ。よろー」








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