第1章 小さな恋人
とある街に、松野ファミリーという6人のマフィアがいた。彼らは覚醒剤などの闇取引は一切せず、むしろそれをする者を粛正していた。資金源はそういう者たちから奪った金だ。
その金のいくらかを、孤児院に寄付していた。今日も金を持ってやって来た。
「ちわー!」
「あら、松野さんたち」
「ほい!今月の分でーす!」
「いつもすみません」
「いえいえ」
「みんなー!松野さんたちよー!」
「「わーーーーい!」」
子供たちが彼らに駆け寄る。
「おそ松ー!見て見て!」
「んー?」
子供が持つ紙には、人らしきものがかかれてある。体が赤い。
「俺を書いてくれたのか?」
「うん!」
「そっかぁ!上手に書けたな!」
「えへへー」
「十四松ー!マッスルマッスルー!」
「ハッスルハッスルー!」
「チョロ松、ここ教えて」
「どれどれ。ああ、ここはね…」
「トド松。この服、どうかな」
「うん、いいと思うよ」
「一松ー。ネコちゃん作ったよー」
「ん…。ああ、上手だね」
そんな中、一人の女の子が遅れてやって来た。
「カラ松ーーー!!」
「おー、○○。どこにいたんだ?探したぞー」
○○を抱き上げるカラ松。
「あのね、ゴミ捨て当番だったの」
「お!そうだったのか!えらいなー」
「○○ちゃんはカラ松兄さんにしか、なつかないね」
「あたしね、カラ松のお嫁さんになるんだよ!だから、他の人には行かないの」
「はっはー!俺のお嫁さん決定だな!」
「わーい!」
○○はカラ松の頬にキスした。
「だーい好き!」
「俺も大好きだぜ、○○」
ひとしきり遊んで、おそ松たちは帰ることにした。
「ちぇー、もう帰るのかー」
「また来てね!」
「やだぁああ!!カラ松、帰っちゃやだぁああ!」
「○○、泣くな。必ずまた来る」
「約束?」
「ああ、約束だ」
「あたしをお嫁さんにしてね?」
「そうだな、もっと大きくなったらな」
「絶対だよ?!」
「指切りしよう」
「うん!」
「「ゆーびきーりげーんまーん、うっそつーいたーらはーりせーんぼーんのーます!」」
カラ松は自分がつけていたネックレスを外し、○○につけてやった。
「約束の印だ。大事にしろよ?」