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Delicate Love… 【気象系BL】

第1章 離れる、なんて。 an.ver


相葉さんが俺を風呂まで連れていき、
すみずみまできれいにしてくれて
寝室まで運んでくれた。
ふわっとベットに寝かされる。
そして隣に入ってきた相葉さんに、ぎゅっと抱きつく。

いつもより、少しだけ甘えられるこの時間。
相葉さんはふふっと笑って頭を撫でてくれる。

だんだんふわふわしていく意識。
かず、眠いの?と聞く相葉さんに、
んー、と返しながらその胸にぐりぐりと頭を擦りつける。

この甘い空気が
ちょっと恥ずかしくもあって
実はとても好きだったりする。

そーだよねー、今日かず頑張ったもんねー
なんて笑う相葉さん。
かわいかったよ、えろくて
とか言って
ほんっとにこの人はムードってもんがないのかなぁ。
まぁ、そうか。
相葉さんだもんな。


胸にうずめていた顔を上げて見上げる。
ん、と口をつきだすと
ふふ、と笑って優しい、優しいキスをくれる。

やっぱり、とっても幸せな気持ちになって。
あったかくなる。
…相葉さんだから、かな。


だんだんと瞼が落ちてくる。
さらさらと俺の髪をなでる大きな手に身を任せて目を閉じる。

その、時に。


「あいしてるよ」

そう言って髪の毛に降ってくるキス。


俺が寝るときに、毎回やってくれること。
なかなか面と向かってだとお互い照れちゃうけど、
こんな甘い言葉も、やっぱり欲しいんだよ。
俺が聞いてるのを知ってるのか分かんないけど。
俺だけの、ひみつの、大切な時間。



心の中で
「俺もだよ」
なんて返しながら密かにこれを待っている俺は

もうきっと

相葉さんから離れることは出来ないんだ。

俺の大半は相葉さんで。
きっと相葉さんの大半は俺で。
誰にも負けないものがあるんだよ。

だからね、相葉さん。
逃げたくても逃げられないよ。
苦しいことも、悲しいことも、
2人でぶつかっていくしかないんだよ。

もしかしたらたくさん悲しむかもしれない。
お互いに傷つけるかもしれない。

でもね、相葉さん。

あなたとだったら大丈夫な気がしてるんだ。
あなたとだから、大丈夫な気がしてるんだ。


これから先、どんなことがあっても
2人一緒に歩んでいこうよ。



ね、相葉さん。
おれも、あなたと同じように


あなたのことを、あいしてるから。





fin.
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