第31章 クリスマスパーティー
ある日の部室でのこと。
私は田所さんに突然手渡されたノートの切れ端を見つめていた。
そこには
ーーーーーーーー
クリスマスパーティー招持状
日時:12月24日15時〜
場所:巻島ん家
※部員は全員強制参加だ!
ーーーーーーーー
と記されている。
(招待状の”たい”の漢字、違くない?)
とか素っ頓狂なことを考えていると、その様子を不思議に思ったのか背後から巻島さんが私の手元を覗き込んできた。
「はぁ?クリスマスパーティーってなんショ!ってか場所が俺ん家になってんだが、これは誰の許可を得て書いてんだ?」
どうやら巻島さんはクリスマスパーティーのことを知らなかったようで、田所さんに向かって文句を言っている。
文句を言われている田所さんはと言うと全く気にしていないようで
「いいじゃねぇか。巻島ん家、広いんだしよ」
なんて言いながらケラケラと笑っている。
そんな田所さんを見て巻島さんは諦めたように溜息を吐いていた。