• テキストサイズ

砂漠の白い花

第9章 毒を探る




(王宮…?)


エリアルはルシエトの後をそっとつけていた。

(ルシエト様は王宮が嫌いだって…)

王宮を魔の巣窟だ、と言うルシエトは呼び出しがない限り自ら王宮へ行く事はない。
それに、王宮に行くと時は必ず、誰かに一声掛けて行く。
用心の為だ。

(なのに、今夜は、黙ってひとりで……)

不思議に思った。

(…ルシエト様のお部屋?)

必要な物を取りに行く、と言ったルシエトに連れられ、1度だけ一緒に立ち寄った事があった。

離れた場所から見ていると、コツコツと足音が近付いて来る。
「‼︎」
エリアルは慌てて柱の後ろに身を隠した。

衣が擦れる音がして、女性だと解った。

(女の人っ、こっちに来るっ)

と思っていたら、足音が止まり、ヒソヒソと声がした。





/ 110ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp