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人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】

第5章 生きてく強さ




厩舎についた私とリリアは愛馬のブラッシングにとりかかった。
私達訓練兵の馬は入団時に教官に割り当てられ、基本的にはずっとその馬と訓練を行う。
何年か訓練兵団に所属している馬が多いので人にも訓練にも慣れていて比較的扱いやすい馬が多い。

調査兵団に入団する兵士の特権として、訓練兵団で馬との相性がよく、尚且つ馬の年齢、体力等が壁外でも通用すると認められた場合のみ、そのまま自身の愛馬として訓練兵団の馬を調査兵団に連れていくことができる。
だから年に数頭の馬が調査兵団に入り、代わりに新たに数頭の若い馬が訓練兵団に入ってくる。

リリアの愛馬メリーは私達と同時期に訓練兵団に入った謂わば同期だった。
人には慣らされていたもののまだやんちゃで、入団当初はリリアも相当苦労していた。
今もやんちゃでいたずらっ子だがリリアの良い相棒という感じだ。


サニーはかなり特殊で、訓練兵団に2年所属したあと、1度調査兵団所属になり半年後に訓練兵団に戻ってきたと教官から聞いていた。
つまり、サニーと相性の良かった兵士が調査兵団に入団し、壁外調査で亡くなったがサニーは運良く他の兵士と帰還した…という事だ。

だから私は悩んでいる。

サニーを調査兵団に連れていって良いのだろうか。
兵長は連れてこいと言っていたし、私もサニーがいたら心強いけどサニーはどうだろう。
また厳しい調査兵団に行き、壁外に行かなくてはならない。
巨人が直接馬を襲う事はないと聞いているが共に戦う以上危険が伴わない訳ではない。


「リリア、さっきの話とは関係ないんだけど…相談してもいいかな」
「勿論よ、なぁに?」

メリーの蹄鉄のチェックをしているらしいリリアが少し大きな声で返してくれる。


「サニーを調査兵団に連れていくこと、どう思う?」

リリアはサニーの過去を知っている。
んー、と少し考える様にしていたがメリーの足を下ろしてやり立ち上がるとニコりと笑って見せた。

「良いと思うわ!」
「えぇ?随分簡単に言うなぁ」

メリーに角砂糖をやりながら「だってね」とリリアが続ける。

「アーニャの自主練にあれだけ長く付き合ってるのよ?しかも嫌がったりせず、いつだって協力的だったわ。
今更サニーがアーニャから離れるわけ無いじゃない。
置いてくって言ってもついてきちゃうわよ!」



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