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人類最強が見つけたクソガキ【進撃の巨人/リヴァイ】

第4章 再会









兵長に自主練を見てもらってからあっという間だったと思うほど、私は今まで以上に訓練、自主練共に気合いを入れて取り組んできた。


訓練兵団としての生活も残り1週間ほどとなった今日はエルヴィン団長が私達の訓練を見学されたあと、特別講師として講義をしてくださるそうだ。


というのが表向きの話で、実際は卒団間近の兵士の下見、からの勧誘だと言うことは誰しもが気付いている。



いつも以上に気合いの入った教官のもと、立体機動、馬術、対人格闘と訓練が続き、昼食の後はいよいよエルヴィン団長の講義だ。

午前中の訓練がハードだったので午後の講義で眠くならないか心配だと嘆くキースの話を聞きながら食堂へ向かう。




「それは問題ない。対策を考えてあるからな。」
「「えっ!?」」

すぐ後ろから聞こえた声にキースと二人で振り返ればなんとエルヴィン団長の姿。

「も、申し訳ありません!!!」

顔面蒼白で敬礼をするキースに私も慌ててあとに続く。



「あぁ構わない、楽にしてくれ。驚かせて悪かったな」


な、なぜここに団長が??
控え室というか、応接室的な所で昼食休憩をとられると思っていたのだが違うのだろうか?


「君がアーニャ・マクドルだな?」
「はっ!」


お前何かやらかしたのかとキースが見下ろしてくるが身に覚えはない。
楽にしろと言われたばかりだが思わず敬礼して姿勢を正す私に団長が苦笑いしている。


「午前の実技を見たらリヴァイから聞いていた印象と違ってね。念のため確認したかったんた。」


リヴァイ兵長から聞いた印象?兵長が私の話を団長にしてくださったということだ。
嬉しい、嬉しいが…なんて言われたんだろう。
しかも今日の私は兵長の話していた私とは印象が違うらしい、どう言うことだろう…


無意識のうちに敬礼を解き考え込んでしまっていたがポンと頭に感じた衝撃にハッとして前を向くととても優しい笑顔のエルヴィン団長。


「すまない、悪い意味ではないから心配しないでくれ」


感じた衝撃は団長の手のひらだったようでそのままポンポンと撫でられた。


「では、また後でな」
「はっはい!午後もよろしくお願いいたします!」


立ち去る団長にキースと敬礼をして見送る。
な、なんだったんだ?



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