第24章 恋人はヤンデレ【キッドver.】
キッド
「はよ
どうだ気分は」
目を覚ますと、目の前には引き締まった綺麗な体があって、髪も瞳も赤い憎き奴がいた
私は、閉じ込められている
勿論同意なんぞ示していない
仕事が終わって帰り道、何者かに連れ去られ、見ず知らずの男にこうして監禁される生活が始まったのだ
名も未だわからない
恐怖と戦う毎日に私はだんだん衰弱していた
しかしそれも知らずか知っていてなおか
行為に持ち込み、一方的に愛され朝を迎える
涙が出てもそれは舐めとられる
キッド
「そろそろ体は慣れたか?」
「…………」
口は聞かない
ただ睨むと面白そうに笑う
何をしても無駄らしい