第42章 保健室【キッド&ロー】
カタカタカタカタとパソコンのキーボードを打つ
仕事はほぼほぼないのだ
ここ保健室は
って言いたかった
無理でした
すげぇ煩い
なんなら問題児二人のせいで来るに来れない子が続出
注意しても聞かないし…
「どうしようかな…」
ロー
「なんの話だ?」
「あぁ、ローくん…いやね、もういっそ出禁にしようかなって」
ロー
「誰をだ」
「そりゃぁ…ねぇ?」
突然扉が開いた
赤い髪が揺れて、赤い瞳がこちらを見る
「!また怪我して…」
キッド
「あ?…あぁ、ちょっとな」
「あまり暴れないの…」
どちらも頭がいいのに
サボり、暴力
不登校になってないだけマシとか言ってられないくらいひどい
ロー
「なぁセンセ、いい加減決めてくれよ
俺ら二人してこの空間に居るのは嫌だ」
「じゃあ出ていきなさい、ここはサボりスポットじゃないの」
ロー
「ヤり場か」
「させないから…」
なんて事を言うんだこの子は
キッドくんの手当てをしながら話していたが、漫画みたいにズルッと転けてしまいそうだった
「はい、終わり」
キッド
「さんきゅ」
不意に頬に口付けられ、そうになった
「こら」
キッド
「ちっ」
「ほらほら、さっさと帰りなさい」
そういって彼らを追い出した