第5章 幸せな時間
僕達は最後に水族館に行くことにした。
小さい頃来て以来初めてだ。
「イルカショーが30分後らしい。行く?」
「行きたい!」
小さい頃、イルカショーを始めて見たとき感動したのを覚えてる。
それに可愛い。
思わず目をキラキラさせて柊に我儘を言ってしまった。
「ぷっ!くくく(笑)いいよ、行こう!」
「わ、笑わないでよ!?////」
「小さい子供みたい(笑)」
「うるさいな・・・」
折角ならいい場所を取ろうと柊が言ってくれて、僕達は早めにイルカショーのステージに来た。
既に人が集まり始めていた。
「楽しみ・・・」
「俺も水族館なんてそんなに来ないから楽しみ。」
柊と僕は一面がはっきり見える位置を見つけ、並んで始まるのを待った。
「間もなくー・・・」
「あ、始まる。」
「ドキドキしてきた。」
僕達はまるで小さい子供に戻ったような気持ちだった。
こんなにワクワクしたのもいつぶりだろうか。