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【R18】初恋を君に

第5章 幸せな時間


「いってきまーす。」

朝9時半。
家を出て歩いて駅に向かう。
駅まではそう遠くないから50分くらいには着くだろう。
格好変じゃないかな?
時々、カーブミラーや店のガラスに写る自分の姿を確認しながら歩く。

「うん、大丈夫と思う。」

少し胸が弾む。



「しまった・・・」

早く着きすぎた・・・
楽しみすぎて早足になってたのかな・・・

絶対柊に引かれちゃう・・・
早速やらかしてどうすんの・・・
溜息をつきながら待ち合わせ場所に歩く。

・・・ん?
あそこに立ってるのって・・・

凄く僕好みの高身長のイケメンがヘッドホンを付けて立っていた。
よく見ると柊だった。
服装が昨日とはまた違った感じでかっこいい。
髪型もアレンジしてる。

「ひ、柊!ごめん!」

「綾斗!おはよ!」

「いつから待ってたの・・・まだ予定より早いのに。」

「30分くらい前かな。楽しみすぎていつの間にか着いてた。」

僕と同じだ。
でも柊の方が全然早い。

「僕も早く着いちゃったからどうしようかなって思ってた所。・・・その、いつもと雰囲気違うね。」

「親にも彼女とデートって勘違いされたよ。綾斗の格好凄く似合ってるよ!」

「あ、ありがとう////」

柊だって凄くかっこいい。
誰にも見られたくない。
柊は正直に言ってくれたんだから僕も正直に言わないと。

「ひ、柊も・・・かっこいいよ・・・////」

「まじ!?良かったぁ!」

カップルみたいなことしてる・・・
付き合ってないのに。

「じゃあ、行こ!」

「え、うん・・・」

腕を引かれ街の方に出た。
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