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気持ちいいことしませんか

第7章 『許すと、思う?』


こんなにも。
華には僕だけなのに。
昔からそうだった。
僕以外もともと眼中にすら止まらないよう自分で仕向けてきたのに。
今さら何を不安になってだんだろう。



「あ、の薔さま………っ」
「うん」


そのまま華をベッドへと押し倒せば。
真っ赤になって僕を見上げる華。


「今までの酷いことしたの、上書きさせて」
「ひ、酷いことも全部、薔さまがしてくれることなら華は嬉しいです」
「うんでも、もっと気持ちいいこと、しようか」

「え」


「気持ちいいこと、しようか」



「で、でも華、今日は………」
「くちごたえ、するの?」
「…………っ」
「いい子だね、華」



華が悪いんだよ?
かわいいこと、言うから。
『離れたくない』なんて。
『嫌いにならないで』なんて。
そんなこと言っといて今さら僕を拒絶するとか、許さない。



「覚悟して、華」



たくさんたくさん、可愛がってあげるから。
たくさんたくさん、優しくするから。


「ま、待って薔さ、ま………っ、まだ、だめです、今………」
「うん、まだまだ柔らかいね、ここ」
「ん………っ」


下着の中に滑り込ませた右手からは、くちゅくちゅと音が鳴る。


「勝手に逃げない、華」
「ご、めんなさ………っ、でも………。ん…っ、ふぁ!?あ、っぁあ!!」

指先2本、すんなりと挿入る。
これなら解せば、もう少しいけるかも。

「華」


枕を握りしめて首を左右に振る、華。
涙も。
真っ赤に潤んだ目も。
全てが愛しい。
全てに、欲情する。




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