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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第10章 「深い意味はない」





狩りを兼ねた散歩は
その日で二回目だった。





〝次の散歩まであと五日〟





とリヴァイが
メモを忍ばせてくれた週末は、




二日とも雨で結局出かけられなかった。




家でまったりというのも
悪くなかったが、狩りの楽しさを覚えた
さやかには物足りなくて
うずうずするような休日だった。





『今日は行けるね!』





三月もいよいよ終わりに差しかかり、
日和もよくなってきている。





「俺が後片付けしてる間に着替えてろ。
さやかのほうが支度に
時間かかるんだからな。」



『は〜い』





今日はブランチと言いつつ和定食だった。




納豆が出たからよく歯を磨かないとと
洗面所に立て籠もる。




歯磨きと洗顔を終わらせてから
化粧に入った頃、リヴァイが
洗面所を使いに来た。





「おい、何をしてる」




『え、お化粧......軽くだけど』




「要らねえだろ。散歩くらいで。」




『えー、でも......』





せっかくリヴァイとお出かけなのに、





と思ったらさっくり現実を
突きつけられた。





「毎日すっぴん見てんのに今更だろ。」




『それはそうなんだけどっ』





ばかリヴァイ。





デリカシーないんだから!





......と内心でふて腐れたとき、
意識してか天然か解釈が微妙すぎる
殺し文句が来た。


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