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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 「ブランチ」





ブランチを食べ終えた頃、




皿を片付けながら
リヴァイが言った。





「今日、いい天気だな。
散歩でも行かねえか?」




『ええー、散歩ー?』





運動が嫌い、かつ休日は
だらだら寝て過ごしたい
さやかは当然逃げ腰になった。




『どこ行くの?』




「近所に川があるだろ?」




『知らないよ......』




「あ? 知らねえのか?」





知らないものは知らない。




そもそもさやかの生活圏は狭い。




家と駅の往復、
せいぜい駅向こうに
いくつか生活の上で必要な店を
押さえてあるくらいだ。




リヴァイと最初に行った
郊外型のスーパーや
ホームセンターもその圏内である。




そもそも駅を中心として
家より遠くへ行ったことがない。




リヴァイのほうはといえば
空き時間を使って着々と
マップを脳内に作っているらしい。





「駅の反対方向へちょっと歩くと
いい感じの川が流れてる。


川幅広くてゆったりしてて
水もまあキレイだ。


その河川敷、上流の方に
二、三キロ。どうだ?」





リヴァイは
気軽な調子で言うが、
二、三キロ!




往復で四〜六キロではないか。


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