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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 「ブランチ」





『ブランチって言葉、便利だよね。
日本語だと朝昼兼用食ってなるところ、
四文字だもんね』




「日本語だと表意文字だから
字面で意味は大体分かるがな。


横文字だと意味までは伝わらない。
知ってなきゃな」




『ブランチはもう人口に
膾炙した言葉じゃない?』





さやかがそう言うと、
リヴァイは悪戯っぽく笑った。





「ヘクソカズラと同じだな」




『もー、ごはんどきにやめてよ』





と、上品を気取りながら
結局吹き出してしまう。




部屋から一番遠いフェンスに
絡んだ一本を残し、




悪臭に顔をしかめつつ
ヘクソカズラを
抜いたことは記憶に新しい。





『でもパン食だとやっぱり
休日のブランチって感じするねー』





パンが出てくるのは週末だけだ。





「駅前の商店街に入ってる
パン屋が地味にうまい。


結構ローカル人気も高い。


休日にわざわざ遠くから
食パンとかバゲットを
買いに来るやつもいるらしいぞ」




『へー、知らなかった』





言いつつバゲットをちぎり、





目玉焼きの皿にこぼれた良い感じの
半熟卵を拭って食べる。




絶妙な塩味が
いいソースになっている。


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