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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第6章 「ブランチ」





家事はリヴァイに任せっぱなしだが、





休日の前夜はさやかが
リヴァイのためにできることが
一つだけある。




リヴァイは土日と祝日は
料理以外の家事をしない。




さやかが家にいるので、
バイト先から帰ったタイミングで





いつものように掃除や洗濯をすると
安眠妨害になるということらしい。




だから休日前夜のバイトから
帰宅するとすぐに布団に入る。




さやかは居間に
リヴァイの布団を敷いておく。




気が向くとたまに
布団乾燥機もかける。




そして休日前夜だけは
チェーンをかけないことも
お約束になっていた。




何故なら寝起きの悪いさやかが
チェーンを外すためだけに




一度起きるのは嫌だと
言い張ったからである。




その代わりに、休日前夜は
居間の灯りを点けっぱなしに
しておくことで防犯上の
問題は折り合った。




住人が起きている部屋へ
わざわざ押し込み泥棒もいまい、





という判断である。




明け方に帰ってきたリヴァイは、
合い鍵を使ってそぅっと家に入り、




気配を忍ばせながら
歯磨きや着替えを済ませ、





さやかが敷いておいた
布団に潜り込む。




うっすらと目の覚める
その微かな身動きの音も、





気遣われている心地よさを感じる。




そしてさやかは二度寝に入り、




リヴァイは体内時計の作りが
さやかと違うのか
昼間に起き出してブランチを作り出す。


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