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植物図鑑【リヴァイ/進撃の巨人】

第16章 「春の野花 - タンポポ、イヌガラシ、スカシタゴボウ」





他にもキク科と思しき花が
何種類も咲いている。




次いで白。




これはシロツメクサが圧倒的で、
所々ハルジオンだかヒメジョオンだか
さやかには区別がつかないが、




とにかくそれらの花が咲いている。




視線を地面に低く下ろすと、
これはさやかでも分かるナズナ




......ペンペングサ。




ハコベのバリエーションも豊富だが、
これまたさやかには見分けまでつかない。




赤が目立つのはアカツメクサが
かなり群生しているからだろう。




ある程度の長さを編んで、
全体の色のバランスを見る。






『......もう少し明るくしたいな』






考えた末、
ナズナに似た黄色い小花と
コメツブツメクサを少し織り込んだ。






『リヴァイー、輪っかに
するのってどうやるの?』






近くで飽かずシャッターを
切っていたリヴァイが
呼ばれてやってきた。




さやかが編んだ花を見て肩を揺らす。






「すげぇ力作じゃねえか......
こんなの見たことねえぞ」




『だ、だって......』






さやかは顔を赤くして俯いた。






『いっぱい咲いてるから......
何か、全部編んじゃいたくなって』




「さやかの頭に載せるには
でけえかもしれねえがな」






そしてリヴァイは
シロツメクサを一本取って、




さやかの編んだ花の
端と端を重ねて括った。


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