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【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは...

第44章 開幕


「グハッッ!!」
『月歩ッ!! 水薙刀!!』

アトモスを操っていた糸を切りに向かった。

「海賊が悪!!?海軍が正義!!? そんなもんいくらでも塗りかてられてきた!!平和を知らねェ子供共と戦争を知らねェ子供共との価値観は違う!!!頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!今この場所こそが中立だ!!!正義は勝つって!? そりゃあそうだろ!!勝者だけが正義だ!!!」
『ドフィ!!私の家族を操らないで!!!』
「そりゃ…交渉外だ…できねぇな?」
『…外道め…』

ホワイティベイが第二の湾頭を破壊…傘下の海賊団はさらに踏み込んできた。

『エースッ…』

海軍をなぎ倒しながら、処刑台に目をやるとそこにはエースの隣におじいちゃんが座っていた。










ここは高く…家族達が戦っている姿がよく見えていた。後ろから階段を登ってくるジジイ。

「ジジイ…」
「何をしにきた、ガープ…作戦に異論でも?」
「…いや相手は海賊同情の余地はない…」
「ならば!!」
「黙れ! よかろう…ここにおるくらい。悪党に同情はねぇが…家族は違う…!!わしゃあどうすりゃええんじゃい…!!」

ズズッと鼻をすする音が聞こえた。ジジイの方を向くとそこには涙を流すジジイ。

「エース…アン…貴様ら…!!!なぜわしのいう通りに生きなんだ!!!」

ーええか…お前らは強い海兵になるんじゃ

「ジジイ…」

なんで今更…そんなこと言うんだよ。
なんでそんな顔してんだよ。

そんな…悔しくて仕方ないって顔してんじゃねえよ。









空が妙に騒がしく、上を見ると何か降ってくる。

『え…』

ドバァッンと大きな水しぶきを上げて落ちてきたのは軍艦。そこになっていたのは…

「『ルフィ!!!』」
「エースッ!!やっと会えた!!助けにきたぞー!!!」

そこにいたのは囚人服を着た奴らが何百人、そして、ジンベイ、クロコダイル、なんか顔のでかい奴、バギーだった。

「あれは…エースの言ってた弟か!?」
「ガープッ!! また貴様の家族だぞ!!」
「ルフィー!!」

皆思うことはあるのだろう、海軍達が一歩後ろに下がり、七武海は傍観をしていた。その時、親父様の首を狙うクロコダイルが先制攻撃をした。

『親父様ッ!!』
「よそ見してる場合かッ!」
『ッく!』

ドカンとなった音に再度振り向けば、ルフィが止めていた。
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