第1章 感情のないマリオネット…*
『ご主人様、お客様がお見えです』
ご主人様はその人たちを見るなり笑顔で部屋に導いた
この二人は神城屋の護衛をしているらしい
「俺がこない間に新しい子が増えたみたいだね」
「神威さん…ま、まぁその子のことはいいんだ」
なにやら微妙な空気で会話が進む
((私この場にいてはいけない気がする…))
「そういえば例の取引どうなった?」
「Σ今その話はちょっと…」
その瞬間私は部屋から出された
例の取引・・・
続きがきになるが私は自分の部屋に戻ることにした
ベッドで横になり休憩をとった
しばらく頭の中からあの話と神威さんのことが離れなかった
なぜだろう…いつもなら気にしないのに、興味すらもたないのに……
・・・あっ寝てしまった、ん?体が重い…
「やぁ」
『か、顔が近い…あの重いんでどいてくれませんか?』
「あれー?君はなぜ表情が変わらないのー?前の君はそんなんじゃなかったのに…」
体の上に覆い被るような状態をやめ、アンテナのような毛を垂らし神威は首をかしげ納得いかないような顔をしている
まぁ普通の女だったら大声で騒いだのだろう。
私は普通じゃない…
あっそういえば前ってこの人私を知ってるのだろうか…三つ編み…赤い髪…あれっ前に見たことがあるような…
「時の流れって虚しいもんだねーこうも人って変わっちゃうんだね」
その時も神威は笑っていたが少し淋しそうに笑っているように見えた