• テキストサイズ

【R18】噛まれて、啼いて

第1章 カラダから始まる訳がない


仕事終わりの金曜日。
いつものように軽くお酒を入れてから、夜の街をブラブラと歩く。
もちろん私1人で。
この時点で私の目的は分かるだろう。


「ねー、お姉さん1人ー?」


そう、男漁りだ。
恋人は別に要らない。
ただその時の欲求を満たしてくれる相手が欲しいだけ。
セフレも要らない、後々面倒だから。
だからセックスするならその日限りの人を選んでるの。


「1人よ。あなたも1人なの?」


顔は悪くない。
背は私と同じくらいだけど、目鼻立ちがハッキリしていて、若そう。
20代前半ぐらいかな?


「1人!
良かったら一緒に飲みません?
美味しい居酒屋知ってるんです」
「居酒屋?んー……」


万が一にも泥酔してしまったら、私のこの欲求はどこへ行くのかしら。


「居酒屋より良いところ知ってるの。
そっちにしない?」
「ほんと?じゃあそっちで!
流石お姉さん!」


ニコニコと笑う。
その表情や仕草に疑ってる様子はない。
悪い女の人に騙されちゃいそうでちょっと心配。
まぁ、私もその悪い女の人か。


「お姉さんお仕事終わり?」
「そうよ」
「スーツってエロイよね〜」
「あら、意外とお好みだった?」
「うん、好み」


ギラリと目が光った。
性癖をつけたようで良かった。
興奮出来なかった、なんて最悪だもの。


ホテルに向かうまでの道のり。
私が案内している筈なのに、私より1歩先を歩く彼。


「お姉さん」
「ん?どうしたの?」


甘えたような、少し高めの声。
オネダリかな?可愛い。


「抱きたい」
「大胆ね、嫌いじゃないわよ、そういうの」
「ほんと?じゃあ道こっちだね」


腕を引き、近くにあったホテルへ入る。
意外と強引なのね。
好きよ、可愛い男の子のオスの顔。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp