第2章 再会
「キャーーッ‼︎」
「どなたかっ、当宇宙船にお医者様はいらっしゃいませんか⁉︎」
宇宙船が着陸態勢に入る少し前、客室乗務員が医療関係者を探し叫んでいる
「んあ?…何かあったのか?」
「どうしたんでしょうね」
「機内食食べ過ぎたアル…うげっ…」
江戸で万事屋を営む銀時、新八、神楽の三人は、福引で当てた宇宙旅行の帰りでこの宇宙船に居合わせていた
そんな三人が座る座席の横を颯爽と歩いていく一人の女性
『「…ん?」』
三人は座席から身を乗り出し、その女性の背中を視線で追う
女性は腰まで伸びた茶色い髪を一つにまとめながら、客室乗務員に声を掛ける
「医師ですが、どうかされましたか?」
「お医者様ですか⁉︎急にお客様が倒れまして。あの、こちらです…っ」
そのやり取りを見ていた銀時は声を漏らした
「あいつ…っ!」
「え。銀さん、あの人知ってるんですか?」
「銀ちゃんにあんな美女、知り合いにいるわけないネ」