• テキストサイズ

【銀魂】あの欠けた月の半分を探して《銀時》

第5章 とある一日




「相変わらず騒がしい奴らだな」


「ふふ。でも元気そうで良かった」


桂達が走っていった方向を眺めながら、未来は呟いた


「銀ちゃんも」


「あ?」


「銀ちゃんには新八くんや神楽ちゃん達が居て、桂くんにはエリザベスが居て、本当に良かったなって」


少し前を歩く未来


そう話す未来の表情が夕陽のせいで見えない


陰りを含んだ言葉に銀時は未来の腕を掴んだ



「お前には俺がいるだろ」



いつもと違う真剣な銀時に驚く未来


「…嬉しい。ありがとう」


未来の笑顔に安堵すると、掴んでいた腕から掌にするりと握り変えて、銀時は未来の方は見ずに歩き出した


その行動に未来は目を大きくした後、嬉しさのあまり顔がほころんでしまう


夕陽が今度は銀時の耳まで赤く照らしているようだった







とある一日 -fin.-


/ 143ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp