第4章 再会.
「未来…」
誰かに呼ばれた気がした
それは夢だったかもしれない程曖昧な感じだった
でも未来が目を醒すと、銀時が優しく抱きしめてくれていた
ずっと恋しかった温もり
規則正しい銀時の寝息を聞いていると、心がとても安らいだ
また目を閉じてしまいそうになったが、もう空が少し白んできていた
(神楽ちゃんが起きる前に帰った方がいいかな…)
銀時を起こさないように、名残惜しくもその腕からするりと抜け身支度を整えた
銀時の寝顔に声はかけず、その額にそっと唇を落とした
静かにその場を後にし、未来は万事屋を出た