第17章 失った記憶、失くならない記憶
「銀さんっ!」
病院の廊下に新八の声が響いた
「病院で大きな声出すんじゃないよ!」
「お登勢さん…、銀さんは…銀さんは大丈夫なんですか!?」
「新八ィ、少しは落ち着くネ。いい年こいてジャンプなんか買いに行くから、こんな事になるアル」
ジャンプを買いにバイクで出掛けた銀時は、よそ見運転をしていたトラックに跳ねられたのだ
病院へはお登勢、キャサリン、神楽が一足先に来ていた
お登勢から連絡を受けた新八は到着するなり銀時の様子を伺うが、治療中でお登勢達にもまだ分からないようだった
しばらくして、銀時の居る病室へ通された
トラックに跳ねられたものの、目立った外傷もなく、無事なように思えたが……
「君たちは、誰?」