[おそ松さん]舞い降りた奇跡[カラ松][18禁有]
第6章 舞い降りた奇跡
数日後、二人は結婚式を挙げた。式や新婚旅行、新居の費用までも、デカパンが出すと言ってきたからだった。
式は小さな教会で行われた。
二人で永遠の愛を、誓い合う。
「おめでとう、カラ松!○○ちゃん!」
「ダディ、マミー。世話になった」
「本当よ。でも、よかったわ。幸せにね」
「○○ちゃん。カラ松が泣かせたら、いつでも言いにくるんだよ」
「クソ松に制裁してやる…。ヒヒッ」
「泣かせるか!」
「よかったダスな、○○」
「お父さんのおかげよ。本当に、ありがとう!」
「幸せになるダスよ。いつでも研究所に、来るといいダス。孫の顔も、見せにくるダス」
たくさんの祝福の言葉に、嬉し泣きするカラ松と○○。そんな二人にライスシャワーが降り注ぐ。いや、カラ松に関しては、投げつけられている。顔に当たらないように配慮しているのが、せめてもの救いか。
「アウチ! ストップ!!○○に当たるだろ!」
「だからお前だけに当たるように、至近距離でぶつけてんじゃん」
「ダメ!ダーリンをいじめたら、許さないから!」
「いじめてない。いじってるだけ」
「いじりマッスルー!」
「でも、困ったな。これから誰がおそ松兄さんを、止めるんだろ」
「チョロまぁつ。お前ならできる。ドゥイット!」
ライスシャワーに混じって、花びらが舞いだした。デカパンが機械で降らせているのだ。それはまるで、空から降って来ているかのように、二人に降り注ぐ。
「綺麗…」
「ああ、ビューティフルだ」
カラ松が見ているのは、花びらではなく、○○だ。ウエディングドレスに身を包み、花びらに囲まれているその姿は、女神にも見えた。
「お前は俺にとって、たった一人の、俺だけのミューズだ」
「ダーリン…。これからも、よろしくね」
「ああ、こちらこそ。これからも、よろしくな」
二人は手を取り合い、口付けを交わす。すると空から光が、二人を包み込んだ。まるで、祝福するかのように。
「舞い降りた奇跡、だね」
「そうだな。俺たち絶対、幸せになろうな。ソウハッピー!」
「うん!ソウハッピー!」
カラ松は○○を横抱きにして、再び口付ける。
教会の鐘もまた、二人を祝福するように鳴り響いた。