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Gerbera~原作沿い長編~【ハイキュー】

第13章 GW合宿





入学式から早1ヶ月。5月に入り爽やかな風の吹く新緑の季節。
ついにGWが明日へと迫っていた。
今回の合宿では、GW前日である今日の授業を終え、烏野高校で部活を終えた後、合宿所へと迎いそこで宿泊。翌日から合宿所での本格的な練習が始まるということだった。

今回、自宅から合宿所が少し遠いということもあって私はバレー部の面々と一緒に合宿所へと泊まるつもりだったのだけれど、潔子先輩の家が合宿所から近いらしく、先輩と先輩のご両親のご好意で私は先輩の家に泊まらせて頂くことになった。
潔子先輩曰く「ちゃん1人で男ばっかりの所になんて泊められない。家は大歓迎だから、私の家においで。」とのこと。
元々、合宿所のような大きなところでポツンと寝るのは苦手なこともあって、お言葉に甘え、今回は潔子先輩の家に泊まらせて貰うことになった。

ちなみに、音駒高校のメンバーはと言えばGW初日である明日、新幹線に乗って宮城へとやってくるらしい。
クロちゃんから、虎君が新幹線に乗るのが初めてではしゃいでいるから煩いだとか、研磨がゲームして歩くから迷子になりそうだ、なんて内容のメッセージが来ていて、思わず笑ってしまった。


烏養監督の指示の元、レシーブ強化を目的とした練習が今日から開始された。GWのこの合宿が終わってしまえばインターハイ予選はもう目と鼻の先。何よりも急務なのは全体的なレシーブ力の底上げだと判断された為だ。

「ゲロ吐いてもボールは拾え。」

という烏養監督の厳しい言葉通りの、キツい練習を終えて、今合宿所へと辿り着いたところだ。
夜になるとまだ涼しい夜の空気。
空を見上げてみると、雲がかかっているのか今日は少しも月が見えない。
ヒューっという音を立てて吹き抜けていく風が、何だか今日は背筋を凍らせる。











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